日本軽金属ホールディングス株式会社

品質マネジメントシステム

品質保証・管理活動の方針

日軽金グループは、品質方針に基づき、品質保証・管理活動を推進しています。また、特に重要な項目については運営方針を定め、積極的に取り組んでいます。

品質方針

特長ある製品とサービスを確実な品質および安全性とともに提供することにより、お客さまの信頼を確保する

2018 年度活動方針

1. 製品・サービスの開発から量産までの各段階で現地・現物・現実・原理・原則の徹底に基づき、安全性・品質を確保する。
2. お客様の要望を的確に把握し、それを上回る安全性・品質を提供することにより、満足と信頼を獲得する。
3. 法令遵守・品質リスク管理の強化により、社会的信用を確立する。
4. グローバル展開リスクを削減するため、対応可能な品証スキルを持った人財を育成する。

 

品質マネジメント体制

品質保証・管理活動のための組織体制
  • 品質保証・管理活動のための組織体制

近年、日本の複数のメーカーにおいて、品質に対する信頼が大きく損なわれる問題が相次いでいます。

日軽金グループでは、同様の問題がグループ内で発生していないか総点検を実施し、問題がないことを確認しました。

日軽金グループは、2008年1月に防火材料認定仕様と異なる仕様の製品を販売したことが発覚し、問題製品を納入した全ての物件について交換を目的とした改修工事を行いました。その事実を痛切に反省し、二度と同じ過ちを起こさぬようグループ全体の品質保証体制を徹底的に見直してきました。

そのポイントは次の6点です。

 

(1) 品質保証部門の独立性を確保すること
(2) 問題が起こった場合、関係者へ速やかに報告し対処すること
(3) 製品・サービスは多面的な検討を行ったうえで販売すること
(4) 製品・サービスの関連法令・規格を遵守すること
(5) グループの品質保証部門間の連携を強化すること
(6) (1)から(5)が確実に実行されていることを適切に確認すること

 

(1) 品質保証部門の独立性確保

品質保証部門の独立性を確保するため、社長直轄の製品安全・品質保証統括室(品証統括室)を設置し、全ての会社・部門の品質保証部門を統括することとしました。

 

(2) 重大品質事項に関する報告義務

品質問題が発生した場合は、責任の所在に関わらず情報を速やかにグループ内に展開することをルール化しました。

2017 年度は6 件の報告がありました。

 

重大品質事項に関する報告件数
  • 重大品質事項に関する報告件数

(3) 安全性、品質、法規制への適合を客観的に評価する「審査会議」の設置

審査会議は、製品の上市、量産品の材料や工程などの重要な変更があれば、必ず実施されることになっており、合格するまで何度も見直しが行われています。

2008年から取組みを始め、今ではグループ全体に定着しています。審査会議では、法令遵守、製品安全、要求品質の適合を確実にするために多面的な検討を行います。お客さまと約束した仕様が実現可能な購買・生産体制、工程、コスト、検査方法が採用されているかなど専門的な知見で確認していきます。無理な仕様が検出されれば、工程改善などを行ったり、お客さまと仕様変更の交渉を行ったりしなければなりません。品証統括室のメンバーも必要に応じて審査会議に参加し、会議が適切に運営されているかなどを確認しています。

審査会議件数
  • 審査会議件数

(4) 関係法令、規則、公的規格の適合性のチェック

毎年11月の品質月間に合わせ、日軽金グループ内では品質総点検を実施しています。加えて他社で品質事故が発生したときなどもそれを教訓として、臨時で自社の体制や管理プログラムの適合性の総点検を実施しています。

2017 年度は以下の3 点をテーマに総点検を実施しました。

 

1 製品・サービスの適法性
2 製品・サービスと顧客仕様との適合
3 検査データの適切な取り扱い

 

主に生産のしくみに着目し、全拠点の生産指示から出荷までの生産に関わるルールと実際の運用状況について総点検を実施し、上記に関する問題はないことを確認しました。

 

(5) 品質保証部門間のネットワークを構築

これらの対策を継続するためには、グループの全事業部門を横断した品質保証体制が必要でした。そこで、品質担当役員を委員長とする「グループ品質委員会」を設置しました。委員会は、年2 回開催しています。

品質委員会では、グループの品質方針の伝達、品質マネジメント推進計画の承認、グループ内で発生した品質問題や品質監査の結果などの共有・ディスカッションなどを行っています。2017 年度は「顧客仕様の重要性および品証部門の成すべきこと」をテーマにグループ討議を行いました。

  • 品質委員会の様子
    品質委員会の様子

(6) 全生産拠点の品質監査を実施

毎年国内外の全拠点を対象に品質監査を実施し、(1)~(5)までの対策が継続的に実施されているか確認しています。これは、品質上の改善点を被監査部門と共有し、品質保証レベルのさらなる向上を目指す活動です。2017 年度は66 拠点で指摘93 件、提案123 件を行いました。また、従来の監査項目に加え、顧客要求仕様と製品の適合に着目した確認を行い、すべて問題がないことを確認しました。

  • 品質監査の様子
    品質監査の様子

品質保証に関するガイドライン

昨年日本の製造業で顕在化した品質問題については、アルミニウム業界でも例外ではありません。(一社)日本アルミニウム協会では「品質保証に関するガイドライン」が策定されました。このガイドラインは「不適切行為を発生させない・発生していない状況を継続させる」を目的としており、日軽金グループもワーキンググループメンバーとしてガイドライン策定に参加しました。

現在、ガイドラインに準拠するためにグループ内で課題を整理し、対策に取り組んでいます。

 

品質人財の育成

品証統括室はグループ全体の品質保証レベルの向上を目的とした品質教育を実施しています。これまで行ってきた集合教育や品質自主研に加えて今年度より新たな取組みとしてグループ内品質人財交流をスタートしました。

これは、品証統括室でグループ会社より派遣された人財を受け入れ、実際の業務を通じてグループの品質保証を担える人財を育成する活動です。

品証統括室に着任した担当者の声

田中 幹夫様

派遣元:日本軽金属㈱名古屋工場
田中幹夫

グループ内には、さまざまな事業を行っている工場があり、品質保証に対する考えもさまざまであることを実感しています。それらの工場の品質保証担当者との交流を通じ、知見を養うことで、常に顧客目線で考えられる品質保証マンになりたいと思います。

北添 賢一様

派遣元:日軽形材㈱
北添賢一

今までは、品質監査を受ける側の立場でしたが、今回の人財交流を通じ監査を行う側の視点を養い、今まで気づけなかったことなどを気づき、改善できる腕を養いたいと思っています。


 

製品・サービスの提供における法令違反件数

2017年度は、製品・サービスの提供において、法令違反はありませんでした。

 

製造現場での品質向上活動(NPS)

日軽金グループでは、各社の業態や製品に最適な品質向上活動を行っています。QC活動、小集団活動、NPS、改善提案制度など、さまざまなアプローチを製造現場で行い、品質管理水準の向上を図っています。ここでは、人財育成に貢献しているNPS活動について紹介します。

NPS活動を通した人財育成

NPS活動(New Production System)とは「経営効率の向上」と「人財育成」によって、最も効率よくモノをつくり、マネジメントしていく活動です。一般的な改善活動と違い、コスト改善や品質向上だけに留まらず、それらを担う人財の育成にも重点を置いた活動が特長です。日軽金グループでは、担当役員を置き、グループ全体で取り組んでいます。

「NPSトレーナー教育」は、さまざまな分野の人が一つの現場に集まり、1週間かけて生産ライン改善を行うプログラムです。設計、営業、製造、品質保証など、違った立場の人たちとの議論を通じて、自らのレベル向上を図ることができます。

こうした教育は、グループ各社で行われており、プログラムを修了したトレーナーは、各職場の自主研究会などで活躍しています。この活動は1984年から始まり、これまでに741名がトレーナーとなりました。
(2013年10月掲載)

活動風景

  • 作業改善活動
    作業改善活動
  • 発表会の様子
    発表会の様子

CSRの取り組み