日本軽金属ホールディングス株式会社

軽量化

アルミニウムで橋も軽量化
アルミニウムで軽量化することにより、架け替えしやすい橋を作ることができます。

軽くて強い道路橋を

2011年4月、日本軽金属㈱蒲原ケミカル工場前に、日本で初めてアルミ床版を使用した道路橋が架けられました。
最近、コンクリートや鉄製の道路橋床版の老朽化が顕在化し、床版の架替えニーズが高まっています。
日軽金グループでは、10年前からグループ技術センターと日軽金アクト㈱を中心に軽量で疲労耐久性の高い橋床版の開発を進めていました。この開発が、(独 )科学技術振興機構の委託開発に採用され、様々な耐久試験をクリアして実用化に至りました。架け替えの際に問題となる床版自重(死荷重)を、コンクリート床版の約1/5、鋼床版の約1/2に減らすことができます。
また、アルミ合金製大型形材を一体化するために、摩擦攪拌接合(FSW)※を用いて独自の構造設計をすることにより、優れた疲労耐久性を実現しました。

※摩擦攪拌接合(FSW):円筒状の工具を回転させながら部材に貫入し、摩擦熱を発生させて部材を軟化させるとともに、接合部周辺を練り混ぜることで複数の部材を一体化させる接合法。材料を溶かさないため溶融溶接の場合よりも残留応力や変形量が小さい
  • 日本で初めてアルミ床版を使用した道路橋
施工の様子