日本軽金属ホールディングス株式会社

技術がツナグ 技術でツナグ

  • 特許総合力世界1位※1のツナグ技術で快適な旅を提供し、世界と日本をツナギます。

観光先進国へ向けて

日本は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は4000万人、2030年は6000万人の訪日外国人旅行者の受け入れを目指しています。
 外国人旅行者に国内各地の観光を楽しんでいただくためには、スムースで快適な国内の移動が大切です。なかでも、長距離かつ高速輸送を担う新幹線は大きな役割が期待されています。
 日軽金グループは、事業部の枠を超えて横断的に開発に取り組む「横串活動」、お客さまのニーズに関する情報をグループ内で共有する「探索活動」、営業・開発・生産をつなげそれらを支えるグループ技術センターなどがこれらの期待にこたえます。
 

北陸新幹線E7系
(写真提供:東日本旅客鉄道株式会社)

私たちは、車両のアルミ化による軽量化で、輸送力向上に貢献できると考え、お客さまである車両メーカーとともに鉄道車両の改良に取り組んできました。

新幹線はこんなにスゴイ

年間輸送人数約4億人※2
総延長3,000km
総走行距離 1日で地球12周※3(46万km)

 

 
 
 
出所
※1 ㈱パテント・リザルト
※2 鉄道輸送統計年報(国土交通省)
※3 JTB時刻表2016年4月号(平日。臨時列車含む)

FSWの技術を携えて

FSWとは、2つのアルミ材の突き合わせ面に工具を回転させて挿入し、撹拌して「接合」する技術です。従来の溶接に比べ、高強度で歪みが少なく、接合面が平滑で外観もよいという利点があります。その結果、新幹線車両は全てアルミ車体となりました。また、東海道新幹線700系から登場したダブルスキン構造により、遮音性と剛性を高め、車内がより快適な空間となりました。ダブルスキン構造のアルミ形材は、日軽新潟㈱で製造されています。
 現在では、FSWは車両製造に広く採用されており、なくてはならない重要な技術となっています。日軽金グループは、この技術で、全ての旅行者に快適な旅を楽しんでいただき、世界と日本をツナギます。

FSW技術競合状況※

FSW技術競合状況
※ ㈱パテント・リザルト調べ
 
FSWによる接合の様子
FSWによる接合の様子

いろいろツナグFSW

アルミは自動車・鉄道車両の軽量化による省エネなど、エコな材料の代名詞です。しかし、より複雑な形状や大型構造体を作ることのできるなどのマルチマテリアル性を持たせるため、日本軽金属㈱では早くから接合技術の重要性に着目していました。
 その中でも特に優れた技術であるFSWにいち早く着目、この技術を開発したイギリスのThe WeldingInstituteとライセンス契約し、その実用化を目指しました。
 当初は鉄道車両の接合向けに開発を進めましたが、現在ではアルミ橋床版、パソコン用液冷ジャケットなど大小を問わずさまざまな製品にFSWが利用されており、今やなくてはならない技術となっています。

 

アルミ橋床版
アルミ橋床版
  • 研究室の様子
    研究室の様子
  • パソコン用液冷ジャケット
    パソコン用液冷ジャケット