日本軽金属ホールディングス株式会社

CSR報告書

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日本軽金属グループCSR報告書

第三者意見

海野 みづえ 氏

㈱創コンサルティング
代表取締役
海野 みづえ 氏

日軽金グループでは、社内のCSR 推進体制を整備し取組みを進めてきた。こうした基本的なCSR活動のうえに、本業の中で環境、社会要素に関連し企業価値の創造につながる操業を「サステナビリティ戦略」として明確にしていくことが大事である。これにはアルミニウムの特性によって環境負荷が削減できる製品開発や、効率的・先進的なリサイクルがもたらす社会全体での低炭素化やバリューチェーン全体のイノベーション実現などが考えられる。現在すでに行われているものばかりで、開発や営業部門との連携を強めることになり、ここでSDGsの課題も検討していくことを提案したい。そして、各課題で具体的に毎年の進捗がわかる説明と合わせて特徴的な取組みを紹介していけば、社内外にとってわかりやすい。 
  その上で、本年のCSR活動について下記を指摘したい。 
  まず環境面の活動では、昨年指摘のあった温室効果ガスである。本年は2030 年度までの原単位削減目標を設置し、今後に向けた方向が示された。ただ今後も生産活動が活発化すれば全体の排出量は増加するため、現場の努力だけではやりきれない。他社では使用電力を全て再生可能エネルギーにすると宣言している企業が出ている。御社は自社開発の水力発電を創業時から行っており、発電元の使用エネルギーを総合的に検討するなどがひとつの対策ではないだろうか。またリサイクルも主要な環境課題であり、毎年の達成度合いがわかるような指標があるとわかりやすく、それをもとにして活動の成果を時系列で評価していくことが必要だろう。 
  社会面については、共生社会や女性の活躍・育成といった人財重視した取組みが継続して根づいていることがうかがえる。障がい者への対応には、法的な基準を満たすことにとどまらず一般社員の意識改革にまで広がっている点が評価される。労働安全や品質管理といった活動は、地域への貢献活動とは切り分けて、事業の基礎を支える責任活動としてコンプライアンスの意識を持ち続けて徹底して続けていただきたい。 
  ガバナンスについては、コーポレートガバナンス・コードが定着し、その報告書も整備されているはずなので、会社全体でガバナンスの意味合いや内容を整合することが大事になる。ガバナンスとは管理や監督の体制をさしているので、ステークホルダーのコミュニケーションをここに含む場合にも彼らの懸念や課題に対してどう向き合い解決をしているのか、という会社にとってリスク対応となる取組みに重点をおくことである。 
  

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CSRの取り組み