日本軽金属ホールディングス株式会社

2017年度 社外取締役インタビュー

「チーム日軽金」のコミュニケーションをより活発に!

日軽金HD発足前から日本軽金属㈱の社外取締役として経営に携わられている小野正人氏に日軽金グループのコーポレート・ガバナンスなどについてご意見を伺いました。

 

日軽金グループの経営体制について感じておられることをお聞かせください

 持株会社体制になったことによって幅広い事業分野をリスク分散型にしたことは間違ってはいないと思います。日軽金HDとして戦略を立て、グループ会社がそのガバナンスという傘の基に業務を行う形は実行できていると思います。

ガバナンスのあり方としてどのような課題があるかお聞かせください

 メーカーとしてさまざまな部門・分野がある一方で、部門間のコミュニケーションが少し不足している印象を受けます。さまざまな会社、事業の長が同じ分野・部門で実績を積み上げてこられた方だと、それぞれ収益責任を負っておられることもあり他の部門に対して意見をするというのはなかなか難しい。そういうことを乗り越えるために横串活動などの良い取組みで改善されていますが、まだ十分ではないと思います。今後も、異なる分野の人財のさらなる交流が必要です。

ガバナンスの実効性向上の取組みについてのご意見をお聞かせください

 生産現場視察、社外取締役間の交流、自由討議などの取組みがされています。現場を見せていただくことは大変良いことです。社外取締役間交流では、さまざまな経験を持たれた方が揃っておられるので大変有意義な交流ができています。さらには、こういった方々が取締役会とは別に積極的に意見を言えるような場があるのは非常にいいことだと思います。現場を持つ役員の皆さんと異なる立場、視点で意見を交し議論していきたいと思っています。

社外役員として心がけていることをお聞かせください

 私は経営者としての経験からガバナンスのあり方について意見を述べることが役割だと思っています。本来であれば、社内役員も担当部門だけでなく会社全体や他部門への影響についてもっと積極的に議論することが必要だと思いますが、実際にはなかなか難しいことだと思います。しかし、取締役会の議論はそのような課題を乗り越えることによってさらに実効性が上がり、経営の場としての役割が高まると考えます。

従業員に対するメッセージをお願いいたします

 社長が掲げている、「チーム日軽金」として「異次元の素材メーカー」へ、というビジョンが、皆さんにとって何を意味しているのかを考えてみてください。若く、柔軟で、夢多き皆さんが、アルミ総合メーカーとしての自負を持ち、「チーム日軽金」の将来を考えてみて下さい。そのためには、社内のコミュニケーションだけでなく、グループ内のコミュニケーションが不可欠です。社長のメッセージを実現する第一歩、それは「チーム日軽金」の皆さん一人ひとりのコミュニケーションをより活発化してゆく所から始まると考えています。

聞き手:楠 薫里(日本軽金属㈱法務部)

聞き手:楠 薫里(日本軽金属㈱法務部)

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