日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2013/01/04
ニュースリリース

2013年 社長年頭挨拶(要約)


平成25年1月4日
日本軽金属ホールディングス株式会社

社長年頭挨拶(要約)

 

 

ご安全に
皆さん、明けましておめでとうございます。


昨年のスタート時には、今年は大災害も無く、日本のGDP成長率も2%程度まで上昇するだろうと予想していたのですが、1%まで届かずに終わってしまいそうです。このような世界経済の流れが上昇していく転換点はあるのかと考えますと、平成24年には、アメリカ、中国を始め、世界の主要国のトップが新たに選出されたことが挙げられます。これら全ての国の喫緊の課題は経済の活性化です。私達はこの潮流をしっかり見極め、伸びていく地域・分野に我々の得意な商品、磨いてきたビジネスモデルを展開していかなければなりません。


日本軽金属グループは昨年10月に持株会社に衣替えしました。その一番大きな狙いは、各ユニットが保有する機能を合体させ、塊としての展開をホールディングスが戦略立案し、事業部門が実行していく事にあります。


現在、中国で日本フルハーフがトラック架装事業を展開していますが、ここでは日軽金アクトが押出形材の品質保証をしながら部材を製作し供給していきます。板事業部は中国からも必要な板を調達しています。技術部門はビレットの品質を高め今後の事業展開に合わせるように中国での鋳造設備の建設を指導しています。このようにして品質、生産性、コスト、納期において必ず勝てるビジネスモデルを構築していきます。タイではニッケイ・サイアムの中に熱交事業、パネル事業を取り込みました。経理部門、人事部門、設備メンテナンス部門、安全衛生部門、行政関連部門など、一つの事業を始めようとすれば必ず必要になる機能を、ニッケイ・サイアムでこれらに携わる方達の職域を少しずつ拡げる事によりカバーする事ができます。ホールディングスはこのように大きな枠組みの事業構築を行っていきます。


私達は現中期計画の中で、成長分野を攻めるユニットへの資源の集中として、自動車、電機・電子、情報通信、環境・安全・エネルギーの4分野での研究開発や、資金および人員の重点的投入を行ってきましたが、伸びた分野、伸びない分野があり、今後の計画では見直しも考えていきます。業界ナンバーワンビジネスの強化では、化成品、東洋アルミ、フルハーフ、パネルシステム等の計画を実行してきました。海外展開の加速に関しては、中国、タイへと投資してきましたが、あと少しを残して予定した布石は終わりました。今後はこれらの事業をしっかりした収益事業にしていくことと、これを基盤として更なる発展を仕掛けていきます。


この中期計画の中でも新商品、新事業開発に力を注いでまいりました。高純度アルミナ、遷移アルミナ、特級次亜塩素酸ナトリウム、コンテナデーターセンター、トーヤルカーボ、トーヤルロータス、クロマシャイン、リチウムイオン電池筐体、自動車ボディーパネル、ソーラー架台、プール用マクサス、自動車用アルミ電線といったものが開発展開されました。我々は我々の使命である、アルミとアルミ関連素材の用途開発を今後も弛みなく続けて行きます。


昨年の安全に関しての災害事例を見ますと、躓いて転び怪我をしたとか、弾みで身体をぶつけ怪我をした、といった残念な災害が多かったように思います。慣れた仕事、慣れた動作にこそ注意が必要です。今年は残念な安全災害を無くすよう努力していきましょう。


最後になりますが、今年も皆様と皆様のご家族のご健勝とご多幸を祈念して私の新年のご挨拶といたします。

 

 

以 上

 

  

本件に関するお問い合わせ:  日本軽金属ホールディングス株式会社 企画統括室 広報・IR担当  TEL:03-5461-9333