日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2014/01/06
ニュースリリース

2014年 社長年頭挨拶(要約)


平成26年1月6日
日本軽金属ホールディングス株式会社

社長年頭挨拶(要約)

 

 

ご安全に
皆さん、明けましておめでとうございます。


昨年は日本の政治・経済にとって大きな転換点を迎えた年でした。一昨年暮れの総選挙で勝ち、成立した安倍政権はアベノミクス3本の矢を政策の柱に据えて、デフレ脱却に向けて走り出しました。4月から消費税が8%へアップすることが決まりましたが、これによってやっと動き出した景気回復が腰折れしないよう注意深い政策運営がなされることと思います。


そして2020年には東京オリンピックの開催が決まりました。これが第4の矢、第5の矢となるには誰も異存のないところです。


このような環境の中、当社は昨年4月からの新中期経営計画で基本方針として


1、 地域別・分野別戦略による事業展開


2、 新商品・新ビジネスによる成長ドライバー創出


3、 企業体質の強化


を掲げ、実践してきました。


分野別の業績については、加工製品分野が好調で、パネルシステム部門は食品スーパー、コンビニエンスストア向け出荷で大変な繁忙期を過ごしました。トラック架装事業は春先シャーシー不足で一時停滞しましたが、急速に回復しています。熱交事業は自動車向けの繁忙で好調に推移し、エカルの通信基地局関連事業も好調です。


アルミナ・化成品部門は円安の影響で原料水酸化アルミ、重油、都市ガス、電力などの原燃料価格の上昇や、耐火物や研磨材向けの出荷低迷が続き業績が悪化しましたが、現在はLEDのサファイア基板向け高純度アルミナの引き合いが増えてきています。地金部門では、自動車業界の活況に伴い、販売価格も改善され業績が向上しました。


板部門はコンデンサー用高純度箔地が、テレビの地デジ化以降の売り上げ減で苦戦を続けています。厚板はIT業界の不調により低迷していましたが、このところ底打ちの兆しが見えてきています。押出部門は輸送分野を中心に順調に推移しました。ソーラー架台も好調です。


箔、粉末製品では、ソーラー部門で太陽電池関連製品の生産のほぼ全量を中国生産とし、原料調達も中国の比率を高めコスト競争力を回復してきています。また、箔部門の付加価値の高い医薬品向け加工箔や食品向け撥水性加工箔、パウダー・ペースト部門のたばこ、飲料缶、食品包装用のインキ向けが好調です。


海外拠点に関しては自動車分野の事業は大変好調であり、日軽金アクトの上海などは拡張に次ぐ拡張で、納期対応のため多くの人達がサポートに出かけています。日軽エムシーアルミの合金もフル生産が続いています。また、長春日軽の鉄道車両部材製造は地下鉄向けの注文が沢山入り忙しくなっています。


これらの状況を踏まえ、今年の経営課題の1つである板部門の強化を次の3つの施策により図っていきます。


1つめは、サン・アルミを傘下に入れ国内生産体制を強化した東洋アルミと板事業部が一気通貫で箔ビジネスを進化させていくことです。


2つめは名古屋、華峰日軽、ニッケイ・サイアムの3極体制構築です。華峰、サイアムではマーケットに合った商品の品質、コストの作り込みを展開していきます。


3つめは昨年11月に資本参加した東陽理化学研究所を軸にした加工品展開です。


次の課題としては、多くの投資をしてきた中国事業の経営強化です。各拠点の経営状況をきちんと把握し、整斉と経営を行っていけるような仕組みを作り、しっかりした収益基盤を作り上げていきます。


ここ数年商品別営業利益管理を行い、それを使って損益の改善を進める活動を行ってきました。このところ各事業部門で仕組みが出来上がり改善の道具として回り始めています。体制は出来上がりました。これからは良い商品を作り出すのみです。グループ全員で新商品、新事業の開発に力を注いでいきましょう。


昨年より会議のはじめ、仕事のはじめには安全の一言を述べて、気を引き締めて作業に入る運動をしてきました。昔から転ばぬ先の杖と申します。気持ちの準備から安全を心掛けて、今年もゼロ災達成を目指しましょう。


最後になりますが、今年も世界が平穏であり、皆様と皆様のご家族のご健勝とご多幸を祈念して私の新年の挨拶といたします。

 

 

以 上

 

  

本件に関するお問い合わせ:  日本軽金属ホールディングス株式会社 企画統括室 広報・IR担当  TEL:03-5461-9333