日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2017/04/03
ニュースリリース

平成29年度入社式 社長メッセージ


平成29年4月3日
日本軽金属ホールディングス株式会社

平成29年度入社式 社長メッセージ

 

 

ご安全に。新しい仲間として、皆さんを迎え、大変うれしく思います。


ここ数年間、国際社会では「協調」よりも自国優先主義が跋扈し、憂慮すべき事態です。日本でも政治家の足の引っ張り合いが顕著で、本当に大切な政策の展開に遅れが出ているという印象を拭いきれません。ビジネスの世界では、今まで優良企業だと目されていた大企業の経営基盤が軒並みぐらついています。競争社会の下、今までの実績だけではない「真の企業力」が問われる時代と言えるでしょう。この様な世相の中、現在の社会情勢をしっかり理解することは重要です。同時に未来を見据え、夢と希望を持ち、皆さんの人生として主体的に行動していくことが大切だと考えます。


これから皆さんは、現実と向き合い、今まで誰も解いてきたことのない問題に挑戦していくのです。時間的制約も受ける中で今持っている知識を生かし、その知識をベースに自分の全能力をかけるのです。そこでは考える力が要求されます。局部的な答えだけではなく、知恵を絞りぬき現実に即した全体最適な答えを問われます。それは机の上のきれいな答えではなく、泥臭く格好の悪いものかもしれません。しかし、出した答えには、キラキラ輝いた皆さんの人間としての魅力が随所に表れていることでしょう。もちろん一人で行うのではなく、チームとしての働きが重要です。皆で力を合わせれば、数倍も数十倍もの成果を発揮できるのがチームです。皆が同じ考えを持ち、同じ行動をするのではありません。大きなベクトルに合わせて議論を重ねた上で、チームメンバーがそれぞれの特長を生かして、思い思いに自分の場で力一杯働く。そして、チームの一人一人がそれぞれやりがいや達成感を強く感じる。それがチームです。


会社は常に競争の中におかれます。その中で、個人としても会社としても、成長し、勝ち続けていかなければなりません。現状に満足したらその瞬間に会社は崩壊を始めます。私たち日本軽金属グループも常に成長を目指して戦っています。この戦いに勝つために私は、他の会社と違う何かを、私たちの手の内に数多く持たなければならないと考えています。いわゆる「差別化」という戦略です。日本をベースとしている企業体として、大量生産・大量消費を今後の成長戦略の柱にすることは難しいと考えています。しかし、知恵は無限です。お客様に喜んでいただける製品、サービスを作り出し続けることで、世界の中でも十二分以上に戦え、大きく成長できると考えます。「世の中の常識が非常識である」と自信を持って言えるぐらい、考え、考え抜いて、自分たちの指針を決めていくこと、そして現実の場でチャレンジすることが大切なのです。


このような活動をするうえで大切なのは、皆さんのような人財です。働く人たちを単なる会社の歯車にするのではなく、いかに「考え、実践する人間群」にすることができるかが、今後会社が真に成長できるか否かの鍵です。皆さんには、ぜひとも日本軽金属を引っ張る、「考え、実践する」人財になっていただきたいと思います。そのためには、現場を丁寧にしっかり見ること、そして考えること。人の話に耳を傾け、まっすぐな心で聴くこと、そして考えること。ジャンルの違う色々な本をじっくり読むこと、そして考えること。考えたことを実践すること、実践した結果を客観的に把握すること、そして考えること。これらをスピード感を持って行うこと。このような活動を通して人間としての魅力が磨かれ、真の人財へとつながっていくものと強く信じています。


私たち日本軽金属グループはモノづくりの会社です。モノは決して机の上ではできません。現地・現物・現実、すべては現場にあります。一方、私たちの生み出す価値を享受してくださるのは、すべてお客様や地域の皆様、株主などという社外の方々です。現場を、働く仲間を大切にし、製品やサービスを通して「思いやりの心」や「おもてなしの心」で、社外の人たちの感じる価値を提供し続ける、それが日本軽金属グループのありたい姿です。


皆さんの前には洋々たる未開の新天地が広がっています。「チーム日軽金として異次元の素材メーカーへ」私たちとともに挑戦していきましょう。私も、皆さんが遠い将来この会社を離れる時、「この会社で、このチームで働いてよかった」と心の底から感じてもらえるような企業グループを作るという信念の下、皆さんとともに戦っていくことを誓います。


皆さんの今後の活躍を心より期待します。

 

以 上

 

  

本件に関するお問い合わせ: 日本軽金属株式会社 広報室 (TEL:03-5461-9333)