日本軽金属ホールディングス株式会社

ニュースリリース

2016/04/01
ニュースリリース

平成28年度入社式 社長メッセージ


平成28年4月1日
日本軽金属ホールディングス株式会社

平成28年度入社式 社長メッセージ

 

 

皆さんご安全に。


入社、おめでとうございます。皆さんのキラキラした目を見ていると、これから共に戦う仲間が増えたことを実感し、大変うれしく思います。


それにしても大変な時代です。中国経済の鈍化、南シナ海での領土問題や北朝鮮の不穏な動き、イスラム国の台頭とテロやその報復、ギリシア経済危機とシリア難民問題に続くヨーロッパの分裂、また社会不安を煽るようなアメリカ大統領選の行方など、世界情勢の先行き不鮮明さを上げればきりがありません。ビジネスの世界では不正会計処理問題、規制逃れ問題、偽装問題など経営の根幹である企業倫理を強く問われたり、経営危機に陥る会社があったり等、こちらも大きな問題が目白押しです。


しかし今起こっている問題は、人類の長い歴史から考えるとそれほど大きな問題ではないのです。必ず解決していきます。「人間は私たちが考えている以上に優秀だ」と私は考えます。皆さんは現在の取り巻く環境を決して悲観せず、しっかり未来を見据え、今の「やってやるぞ」という気持ちを大切に新しい挑戦をスタートさせましょう。


私たち日本軽金属グループはこのような環境の下、ここ数年しっかりと戦ってきました。これから皆さんに加わってもらい、今年度新しく始める中期経営計画はさらに夢を膨らませ、高い目標へ向けて挑戦していきます。


「チーム日軽金として異次元の素材メーカーへ」


会社で働く者が常に自戒すべきことは、「自分たちの価値は外部の方、社会が決める」という厳然たる事実でしょう。実際にお金を払っていただく「お客様」や、資金を供給してくださる「株主や金融機関」、そして企業としての存在を認めてくださる「地域の方々」など、企業を取り巻く様々な方への感謝の念は決して忘れてはなりません。会社で働く私たちの努力は当然のこととし、それが決して自己満足とならぬよう常に注意が必要です。「企業価値は外部の人が決める」というシンプルな事実をもとに、自分たちを取り巻いている方々が何を望んでおられるのか、「現地・現物・現実」の三現主義の下、肌感覚で把握し、隠されている思いを想像する。そしてその実現に向けて実企業活動に結び付けていく。これが「会社」として生きていく最も大切な基本原則です。


素材メーカーが一般的に認識されているビジネスモデルは「汎用品を大量生産により廉価で製造販売し、量の論理で市場を支配する」というものではないかと思いますが、中国をはじめ各国が台頭する中、このモデルだけでは存続が難しいと考えます。従業員一人一人が「お客様にとっての価値とは何か」を真剣に問い、知恵を絞って答えを探し、私たちの持っている強みを生かしながら現実のものとする、それが新しいタイプの「素材メーカー」だと信じます。


私たち日本軽金属グループは、世界でも唯一に近いアルミ総合メーカーです。素材の技術複合を果たすことにより、「お客様の顕在的、潜在的な欲しい」を創りだす価値創造が可能だという面からも、私たちは「異次元」という言葉になりうる、ふさわしい企業体と考えます。また、お客様の「欲しい」は単に技術的な面だけではなく、きめ細やかなサービスや納期、日本文化の得意とする「おもてなし」の心かもしれません。「異次元」という言葉にはそういう私たちの思いもこもっています。このような挑戦を続けていくと、いつか「素材メーカー」や「メーカー」という冠がなくなり、単に「常に新しい価値創造にまい進する異次元の企業グループ」になっているかもしれません。それはそれで楽しい想像です。


皆さんの前にはたくさんの課題が用意してあります。これからは同じ年齢層の人たちだけの集団ではなく、バラエティーに富んだ人たちの中で皆に伍し、社会人として、あるいはプロとして仕事をしてもらうことになります。悩むこともあるでしょう。壁にぶち当たることもあると思います。しかし、自分を信じ、チームを信じて戦ってみてください。突破した時の喜びは、チームであるがゆえ数倍になることでしょう。


「この会社で、この仲間と仕事ができてよかった」


いつか皆さんが日本軽金属グループを去る時、自分の会社人生を振り返り、心底そんな気持ちになれる、そんな企業グループをともに作り上げていきましょう。きょう、社会人としての新しいスタートを切る皆さん、私たちの思いを共有し、決して指示待ちにならず、自ら考え、前を向いて、積極的に挑戦をしていってください。そのような場をこの会社は提供します。


これからの皆さんのご活躍を心より期待します。

 

以 上

 

  

本件に関するお問い合わせ先: 日本軽金属株式会社 広報室 TEL03-5461-9333