ニュースリリース

2014/06/06 (p2014060602)(p2014060603)(p2014060601)
ニュースリリース

竪型での完全連続鋳造(VCC : Vertical Continuous Casting)によるアルミビレットの量産について

2014年6月6日

各 位

日本軽金属株式会社

竪型での完全連続鋳造(VCC : Vertical Continuous Casting)によるアルミビレットの量産について

日本軽金属株式会社(社長:岡本一郎、本社:東京都品川区)は、トヨタ自動車株式会社(社長:豊田章男、本社:愛知県豊田市)と共同で開発したビレットの竪型での完全連続鋳造技術(VCC : Vertical Continuous Casting)を用いたアルミビレットの生産についてお知らせします。

アルミビレットは通常、側面(横型)と底面(下型)からなる金型に、溶けたアルミを流し込み、横型を水冷しながら下型を下降させ、ビレットを垂直方向に鋳込む竪型鋳造方式や、ビレットを水平方向に鋳造する横型鋳造方式により製造されています。竪型の場合は深いピット(水槽)が必要で、下型が一番下まで下がると鋳造を一旦中断しなければならないことから半連続鋳造といわれ、その段替えが生産性のネックとなっています。一方、横型の場合は、鋳造スピードに合わせて切断することで連続鋳造が可能ですが、鋳造できるビレット径に限界があり、また、重力により上下面の凝固状態に差が生じ、竪型ビレットより厚く外皮を面削する必要があるとされています。

当社は、竪型鋳造においてこれまで連続操業の課題とされていた切断による振動の制御や、冷却水を大型のピットではなく小型水槽で保持する技術をトヨタ自動車と共同で開発し、それに高速鋳造を可能にする専用鋳型を組み合わせることで竪型と横型の両方の鋳造の長所を併せ持つ、竪型での完全連続鋳造が可能な工法(VCC : Vertical Continuous Casting)とし、高品位で生産性の高いビレット鋳造技術の工業化を実現しました。

VCCは当社蒲原製造所(静岡県静岡市清水区)で導入され、製造されたビレットはトヨタ自動車のレクサス、クラウン、マークXといった大型セダン車のFRタイプの足回り部品用の鍛造素材として採用されており、製造開始より既に10,000t以上の納入実績を上げております。

また、これらの開発内容が評価され、公益社団法人日本鋳造工学会より第164回全国講演大会(2014年5月30日~6月2日で開催)にて豊田賞を受賞致しました。

今後とも当社ではVCCの特性を活かしたビレットおよびそのビレットを用いた加工製品に注力し、顧客満足の更なる向上に努めたいと考えております。

以上

【商品に関するお問い合わせ】
日本軽金属(株)メタル・素形材事業部 営業部 TEL:03-5461-9371

【リリースに関するお問い合わせ】
日本軽金属(株)広報室 TEL:03-5461-9333

 

<補足>

●VCC模式図

VCC模式図

●竪型半連続鋳造

竪型半連続鋳造

●横型連続鋳造

横型連続鋳造