日本軽金属ホールディングス株式会社

CSR報告書

CSR報告書ダウンロード

日本軽金属グループCSR報告書

第三者意見

海野 みづえ 氏

㈱創コンサルティング
代表取締役
海野 みづえ 氏

日軽金グループでは、2019年度より新規の中期経営計画がスタートし「異次元の素材メーカー」を掲げて次のステージに向けています。ここでの新ビジネス領域の中にサステナビリティの要素が組み込まれており、CSRも従来の領域を超え進展したものになっています。 
 今回の特集「アルミでサステナブルな社会へ」では、同社の事業でのサステナビリティを説明しており、そこがわかりやすくなりました。これをさらにサステナビリティ経営計画として発展させることが期待されます。それにはまず、今後の目指していくサステナブルな未来社会と事業のイノベーション領域を示していくことです。現時点では、テーマを出しているものの十分に体系化していませんので、このような課題を整理し目標設定とその進捗確認をしていかれることが大事です。 
 例えば、アルミニウム素材でのサステナブル社会の実現であれば、製品を提供することと素材を活用してまちの基盤づくりを提供することの2つの方向があります。中計で示す環境対応車や医療関連などは前者にあたるもので、後者についてはサステナビリティ計画のなかで、自社だけでなく社会を意識しそこへの影響を視野に入れていただきたいです。

環境面:気候関連の情報開示の要請が強くなっており、これまでの温室効果ガスの排出削減以上の取り組みとその公表が焦点になっています。長期にわたるビジョンと分析、さらに事業へのリスクと機会の把握が必要で、サイト内での取り組みを超えて他者との連携まで考える時代なのです。アルミ事業を軸にしつつ、今後はサービスや各種技術を活用し他業種とも連携した新たなビジネスモデルに発想を広げる、といった異次元企業のスタイルを具体的に示していただきたいです。

社会面:サプライヤーへのCSR調達について、グローバル企業に企業責任を問う声が世界で強くなっています。海外事業を含め、その対応の報告も盛り込んでいただきたいです。ステークホルダーとのコミュニケーションについては、どこと何を行ったかといったことだけでなく、実際にどのようなことが提起され会社側にはどんな学びと変化があったかなどを報告することが大事です。また株主はステークホルダーの中に含めるよりも、ガバナンス対策の一つであるエンゲージメント行動として位置づける方がいいでしょう。こちらも、株主との接点を強めることで自社の経営にどんな影響をもたらしたか、といった成果報告まで踏み込んでいただきたいです。

英訳版

CSRの取り組み