日本軽金属ホールディングス株式会社

トップメッセージ

「チーム日軽金」の力でサステナブルな社会へ

 

これまで取り組んできた揺るぎない事業基盤を土台に、新たな成長に向けて
「チーム日軽金」の強みを活かしながらサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

日本軽金属ホールディングス株式会社 岡本一郎

80周年そして100年企業グループへ

日軽金グループの中核をなす日本軽金属㈱が、今年3月30日に80周年を迎え、グループとしても新たな一歩を踏み出しました。
 日軽金グループの歴史は、1940年代初頭に静岡と新潟の地においてアルミ製錬を興したことに始まります。アルミ製錬は1950年代からの日本の経済発展とともに成長を遂げますが、同時に数多くのアルミ加工メーカーをグループ企業として迎えながら業容を拡大していきました。
 その後1973年に始まるオイルショックにより電力多消費型産業の代表ともいうべきアルミ製錬は姿を消していくことになりましたが、日軽金グループは、アルミという優れた特性を持つ素材の可能性を追い求めながら加工分野を中心に成長を続け、現在に至っております。
 日軽金グループは、今後も創立以来連綿として受け継がれてきた「ものづくり」の精神を大切にして、飽くなき探求心を持ち続けながら、地球環境配慮型の商品・サービスの開発に弛まぬ努力を続けてまいります。

危機を乗り越え持続可能な社会・会社へ

今日、アルミニウムは食品、医療、建築、輸送機器、電気電子機器、機械装置など、広範な分野で利用されています。

これは、アルミニウムが持つ軽量性、熱伝導性、加工性などの特長がそれぞれの分野で有用であることによります。さらに、アルミニウムの原料となるボーキサイトはその埋蔵量が豊富で、かつ世界中に不偏的に存在していることも重要な要因の一つです。これによって国際的な取引市場が確立され、価格も安定しています。このような素材としての機能性の高さや商品としての市場性の高さがアルミニウムを産業用や生活用の素材として使いやすいものとしています。
 さらに、アルミニウムは合金の種類や製法が多様で、ユーザーごと商品ごとに設計された合金や製法が選択され、ニーズにしっかり応えることができます。剛性を維持しながら軽量化したり、寸法精度を維持しながら小型化したり、コストを下げながら熱交換効率を向上したり、強度を維持しながら装飾性を高めたりしながら、ユーザーとともにアルミニウムの用途開発を進めてきました。こうした取組みの結果、生活に密着した素材となった現在、アルミニウムは市場の多様化や途上国の成長によってさらに新しい需要が喚起されます。こうしたニーズをユーザーとともに的確に捉えていく動きは今後も変わることはありません。どのような産業が勃興しても、どの国・地域が発展してもそのユーザーと緊密に連携、協力して用途開発を進めていきます。こうして、機能性と市場性を兼ね備えるこの金属とともに、その価値を最大限に引き出して市場へ提供してくことが我々の使命であり、企業価値であると考え、これからもこの価値を追求し続けていきます。
 他方、アルミニウムはその製錬工程におけるエネルギーの多消費やそれに伴うCO2の排出が大きな問題となっています。世界のエネルギー需給がひっ迫したり、地球温暖化が深刻化したりしてくれば、こうした問題が、アルミニウムを敬遠する動きとなるリスクがあります。このため、サプライチェーンにおけるアルミニウムのCO2排出量削減はアルミニウムメーカーとして重要な課題であると考えています。
 幸いなことに、アルミニウムのリサイクルは、質的にも量的にも再生率が高く、再生による価値の低下が少ないことから優れた経済合理性を持っています。このため世界規模で循環のしくみが自律的に形成されてきました。そして、日軽金グループは、新塊を主原料とする分野と再生塊を主原料とする分野の両方の技術、商品・サービスを有し、事業を展開している国内唯一のメーカーです。これまでの用途開発に加え、素材の再生利用技術の開発は今後の日軽金グループの主要な使命になることを確信しています。これまでアルミニウムを通じて社会に提供してきた価値は、今後省エネルギー、脱炭素という付加価値を併せ持つ「品質」を備えなければなりません。
 私たちはオイルショックという大きな危機を乗り越えました。そしてこれからも、脱炭素シフトによるアルミそのものが抱えるリスクや気候変動がビジネスに与えるリスク、それらをきちんと把握し、変遷する社会のニーズを捉えた商品・サービスで「お客さまの欲しいをかなえる」のその先の商品・サービスを提供し、持続可能な社会へ貢献してまいります。

「チーム日軽金」の強みを活かし
「サステナブルな異次元の素材メーカー」へ

日軽金グループは、グループ各社がアルミニウムに関する広範な領域で事業展開を行っており、ものづくりに加え、設計、施工、サービスからアフターメンテナンスに至るまでの総合力を有しています。
 日軽金グループがスローガンとして掲げている「異次元の素材メーカー」とは、当社の強みであるチーム日軽金としての総合力を活かして、お客さまが求めるものは何かということを常に考え続け、他の素材メーカーとは違う魅力を創造していくことです。付加価値が何なのかは、私たちではなく、お客さま、延いてはお客さまの先の社会が決めていくものであり、お客さまを通じて社会と真摯に向き合い、そのニーズを捉えて、それを商品・サービスに反映していくことが重要であると考えています。ニーズを反映するにあたって、チーム日軽金でしかできないことを突き詰めていけば、他の素材メーカーと別の次元で勝負することができるようになります。チーム日軽金の強みであり出発点でもある素材の強みを活かして社会に向き合い、社会のニーズに合った商品・サービスを提供し、社会に付加価値を認めていただくことが、私たちの目指す異次元の素材メーカーです。
 地球温暖化防止を目指し2015年に採択されたパリ協定は、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をするとしていますが、その達成は現在の延長線上の対応では困難を極めます。アルミニウムが今後も地球温暖化防止の要請に対応できる素材であり続け、サステナブルな社会へ貢献するために、昨年、2030年度を目標年度とする温室効果ガス削減計画を策定しました。本年は気候変動リスク・機会への対応やSDGsへの貢献を意識した重要課題の選定に着手しています。地球温暖化をはじめとするSDGsに掲げられたさまざまな社会課題の解決に向けて、私たちはすべてのステークホルダーと真摯に向き合っていきます。そうしていくことで日軽金グループは「サステナブルな異次元の素材メーカー」になるという信念を持ち、活動を続けていきます。
 私たち日軽金グループが取り組むCSR活動の成果と課題をご報告させていただきます。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。

2019 年 8 月
日本軽金属ホールディングス株式会社
代表取締役社長

日本軽金属ホールディングス株式会社 岡本一郎

 

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