セグメントの業績  

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セグメントの業績

続きまして、2006年度の各セグメントの状況について説明いたします。

アルミナ化成品、地金セグメントでは、アルミナ・化成品部門、地金部門ともに全般的な需要が好調で、原料となるボーキサイトやアルミ地金、スクラップ価格の上昇も、大半の製品で価格転嫁を行うことができました。これに加え、スクラップ調達や製造工程でのコストダウンの実施により、このセグメントでは、3期連続となる増収増益となりました。特に地金部門では原料市況の上昇に伴い販売単価が上昇したことから、売上高が大幅に増加いたしました。アルミナ・化成品、地金セグメントでは、売上高は前期に比べ136億円、14%増の1,107億円、営業利益は22億円21%増の117億円となり、増収増益となりました。

板、押出製品セグメントでは、板部門におきまして、コンデンサー向け箔地と半導体・液晶製造装置向け厚板の需要が回復した一方、印刷版や輸出が減少したことにより販売数量が前期並みにとどまったものの、地金価格上昇に伴う価格是正に取り組んだことなどにより増収となりました。収益面におきましても、燃料や原材料価格の上昇がマイナス要因となりましたが、販売単価の上昇に対し在庫単価の上昇が遅れるために生じる在庫差益が拡大し、増益となりました。押出部門では、トラック、鉄道車両関連をはじめ需要が概ね堅調に推移する中、販売単価の上昇により売上高は増加しましたが、燃料や副資材価格が高騰し、減益となりました。この結果、板、押出セグメントの売上高は前期に比べ82億円、12%増の789億円となりましたが、営業利益は前期から横ばいの64億円となりました。

加工製品、関連事業セグメントでは、東洋アルミにおきまして、コンデンサー箔の需要が回復したものの、地金価格上昇の転嫁が遅れたことにより増収減益となり、日本フルハーフにおきましても、売上高は前期を若干上回りましたが、購入品値上がりなどにより減益となりました。日軽パネルシステムをはじめ、他の加工製品ユニットが増収増益となりましたが、このセグメント全体では、売上高は前期に比べ171億円、7%増の2,555億円、営業利益は17億円、11%減の142億円と、増収減益となりました。

建材製品セグメントでは、中心となる新日軽におきまして、販売価格の是正、採算重視の営業の徹底を図り、各種のコスト削減に取り組んだ結果、営業利益の黒字化を果たしたことをはじめ、このセグメント全体では売上高は前期に比べ22億円、1%増の1,731億円、営業利益は13億円増の11億円と、増収増益となりました。