合金事業の強化(2)  

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合金事業の強化(2)

現在、日軽エムシーアルミが有している国内生産拠点は、ご覧の通り、栃木、長野県戸倉、静岡県浅羽、愛知県幸田および三重の5工場で、生産能力は合計で18万6千トンになります。

日軽エムシーアルミの国内事業展開において、最初の課題が、この5つの生産拠点の立地を活かし、ユーザーへの最適供給体制を確立することです。たとえば、従来の当社の拠点は、三重と幸田で、ここから関東圏の自動車メーカーに合金を納めていましたが、この合金を栃木工場で製造し、納入することにより、リードタイムの短縮、輸送費の低減など、コストダウンを図ることができます。このようなロケーションスワップを、5つの拠点を活用し、実施してまいります。特に栃木工場につきましては、生産能力の増加が要求されますので、そのための設備投資を行う計画です。  次の課題が、原料となりますスクラップの調達コストの削減です。

当社では、従来から、グループの板や押出製品のお客様で発生するスクラップを、合金用に引き取ることで、調達コストの削減を行ってまいりました。このようなことは、ほかの合金メーカーでは成しえなかったことで、このスキームを拡大することにより、一層のコストダウンを図ってまいります。

これらのコストダウンの効果といたしまして、年間3億円を見込んでおります。