合金事業の強化(3)  

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合金事業の強化(3)

日軽エムシーアルミの今後の海外展開といたしましては、現地生産の動きを強める自動車メーカーや部品メーカーへの開発合金の供給体制を早期に確立し、収益力強化を図ることが、最大の課題であると考えております。

自動車メーカーからの、現地での開発合金供給の要請は従来からありましたが、開発合金を生産するだけでは、まとまった量の受注が見込めず、スタディーを行っても、現地工場を採算に乗せることは困難というのが結論でしたが、今回の事業統合により、中国、北米およびタイの2工場で、当社の開発合金の生産が可能になりました。

9月完成を予定している中国、昆山の第二ラインや、本年3月に立ち上がりましたタイのコラート工場の早期の操業安定化が当面の課題となりますが、同時に、他の拠点での開発合金生産のための技術指導や操業改善に取り組んでまいります。

また、ユーザーである自動車メーカーからは、インドや中国広州などでの開発合金供給につきましてもお話をいただいております。これらにつきましては、現時点では、具体的計画として中期計画には織り込んでおりませんが、早急に検討を終え、次のステップに入りたいと考えております。